
まだまだVRのライブチャットは一般的ではないですが、VRライブチャットこそ、VRの重要なコンテンツだと考えているスイスのスタートアップ「Terpon」が、アダルトライブチャットのためのカメラを開発中です。カメラは購入するのではなく、月額約30ドルからのレンタルで利用できます。
購入ではなくレンタルにするメリットについては、カメラがバージョンアップした場合でも、Terponから最新のカメラが送られてくるので、ユーザーは常に最新のカメラを使うことができます。Terpon側は、常に最新のカメラをユーザーに使ってもらうことで、古いバージョンのカメラをサポートしなくて済むというメリットがあります。
月額約30ドル~という価格設定については、月平均300~500ドル程度の収入の国(ルーマニアやコロンビア)の女の子にも使ってもらえる金額に設定したそうです。
カメラは、3Kのエルメスと4Kのアルテミスの2種類を用意。どちらも2眼で3D撮影が可能、USB3.0で接続可能なWindows PCやMacに対応します。外観は、敢えて視聴者の視線、「見られている感」をチャットレディに感じさせるよう、顔のようなデザインにしたとのこと。確かに愛嬌のあるロボットの顔のようなデザインです。
各カメラの主な仕様は以下のとおり(※開発中の為変更になる場合があります)。
エルメス VR ウェブカメラ
- 解像度:3072×1536 (2x 1536×1536)
- 最大フレームレート:30fps
- 視野角:200°
アルテミス VR ウェブカメラ
- 解像度:4K HD 4096×2048 (2x 2048×2048)
- 最大フレームレート:60fps
- 視野角:190°
また、アルテミスカメラで撮影されたデモ映像がYouTubeで公開されています。
Terponは、今月ベータ版のカメラ1000台を、有名なチャットレディに配布したとのことで製品版のリリースもそう遠くは無さそうです。TerponのCEOは、VRの鍵はライブチャットにあると考えているとのことですが、自社ではライブチャットサービスを行う予定はなく、あくまでもウェブカメラメーカーとして、VR時代のカメラ開発に注力していくとのこと。
海外ではCam4やAliceXなどがVRライブチャットサービスを提供していますが、日本ではまだこれからといった感のVRライブチャット。2017年内に日本でも何か動きがあるのかどうか、気になるところです。