日本時間22日午前3時にスペイン・バルセロナで始まったサムスンの製品発表会で、「Galaxy S7」、「S7 edge」、360度カメラの「Gear360」が発表されました。観客の座席には一人一台ずつGearVRが設置され、発表会は全員でVRデモを体験するオープニングで幕を開けました。
大きな箱が開くように四方の壁が開き、スクリーンが現れる派手な演出
中央のスクリーンに大きく表示されるサムスンのロゴ
全席に専用のGearVRが設置されており、必要に応じて装着する
3DCGを使用したオープニングデモムービー
S7が姿を現す
Galaxy S7、S7 edgeは、IP68防水機能、時間やカレンダーを常時表示できるディスプレイ、F値1.7と明るいレンズを使用した高性能カメラ、microSDスロットなどが搭載されています。また、CPUはS6に比べて30.4%高速、GPUは63.9%高速とのこと。ディスプレイサイズはGalaxy S7が5.1インチ、Galaxy S7 edgeが5.5インチで、肝心の画面解像度に関しては、1440×2560ドットと、S6と同等でした。
時計やカレンダー機能を都度電源を入れなくても表示しておけるディスプレイ
S6では廃止されていたマイクロSDスロットが復活!VR動画の保存に重宝しそう。
iPhone 6s Plusに比べ、1ピクセル当たりの受光面積が30%多く、暗所でも美しい撮影が可能
グラフィックスAPI「Vulkan」に対応
グラフィック性能が向上したことで、より複雑なレンダリングが可能
細かなパーティクルのデモ。3Dアダルトゲームも作れそう
土星の輪らしきアステロイドのデモ。これがスマホで動くとは!
製品発表会で使用されたグラフィックデモ動画はYoutubeで公開中。
最大3840×1920で360度動画撮影が可能な「Gear360」
VR関連の発表として、360度の動画撮影が可能なカメラ「Gear360」の発表がありました。
丸形フォルムの「Gear360」。前後に1つずつカメラが付く
- F値2.0、1500万画素のカメラ×2
- 最大3840×1920、30fpsの360度動画撮影が可能
- 30メガピクセル、7776×3888の静止画撮影
- 最大128GBのmicroSDスロット搭載
- Bluetooth4.1、WiFi、USB2.0、NFC
前後でカメラが2つだけなので、3D撮影はできないようです。個人的には、200度前後でいいので3D撮影できるデバイスを出して欲しかったなと思いました。後々GoProのようにGear360を2つ並べて3D撮影できるマウントが出たりするんでしょうか?
360度動画が当たり前のようにアップロードされる時代がくるか
Gear360で撮影したサッカーボールで遊ぶ映像のデモ
Gear360で撮影された360度動画を観客も体験
最後は、Facebookのマークザッカーバーグが登壇し、VRで360度ストリーミングビデオの品質を4倍にアップさせると言われている「ダイナミックストリーミング」技術をGearVRに提供すると述べました。また、VRが次のプラットフォームになるだろうとその可能性を熱く語り、発表会は終了しました。
マークザッカーバーグ登場!
ストリーミング動画の品質を向上させる「Dynamic streaming」技術を提供するとのこと
VRは次のプラットフォームになるだろうと熱く語る
参考:
Samsung: Unpacked 2016
Galaxy S7
Galaxy S7 edge
Gear 360